36-[我が内なる科人とがびと]



OP前。
 数秒見逃したんですが仕事中のハボック少尉にメロメロですヨ(えー)
「やつ等を外に出せ!蒸し焼きになるぞ!」
とか、命令口調だと余計に・・・_| ̄|○ノシ
 何か少尉は、話し相手が殆ど大佐か中尉だったりする場合が多いみたいで、あんま敬語以外聞かない印象が・・・エドや他の皆さんとも話してるんだけど。特にキシュア行きの列車内とか。
 わかんないけど、何か「上司」なハボック少尉が好きみたいです。(尉官は仕官なんだから部下多いんだが)

 師父様は一体何者なんでしょうか。スカーの師ってだけではない・・・?
 何かスカーは僧兵だったって設定があったような気がするので(曖昧)、恐らく僧侶あるいは神官って意味かな・・・イシュヴァール人は信仰心篤いみたいだし。

 近頃ウィンリィに違和感を覚えてましたが今回のウィンリィは格好良かったなあ。
「直せたらくれてやるって。私を誰だと思ってるのよ!」
 ウィンリィ様ー!ウィンリィ様ー!(黙れ)
 しかし、軍の工兵(恐らく)でも直せなかった車を簡単に直しちまう少女・・・恐るべし・・・いや、機械鎧義肢だし、何より機械オタクだし、手先は器用なんだろうけど。
 そして途中でエドの掌低でノされたフュリー曹長に合掌・・・( ̄人 ̄)


Aパート。
「いつまで付いてくる気だよお前。もうリゼンブールに帰れ」
 エドの言葉が遂に言っちゃった的アイタタタな台詞でしたが、そろそろウィンリィが同行して来た意味を出してくる前兆のようなものでしょうかね・・・。
(その件に関する簡単な考察は04/06/11の日記に。アニメ・本誌ネタバレ有りなのでご注意を。)
 あの時(31〜32話)、ラースからもぎ取ってでもエドに腕と脚を返してやりたかったのに、ウィンリィが居たらそれが出来ない。
 もぎ取った手足をどうやってくっつけるかは、きっと錬金術で何とかしちゃうんだろうから考えない事にして(投遣り)、エドとウィンリィも言ってるけど、アルはそんな事出来ないと思うんだけどなあ・・・。
 まあ、意外と熱い所のある子だと思ってますがね、実際。優しそうに見えるのは口調が先立ってるからだし、兄が悪目立ちしてるから、ってのもあるし。でもアルは所々のツッコみは凄い鋭いよね(笑)(小説一巻オマケの「夢見てんじゃねェよ!!」とか)(語尾は「〜だよ」より「〜だろ」の方が激しくトキめきます)(聞いてない)
「アルには出来ない。けど、俺には出来る」
 過去(4話)マジハールを結果的にとは言え死なせ、そしてつい先日、自らの意思でグリードを殺したばかりのエド・・・。
 人を殺した事があるからって何か出来る事が増える訳ではないと思うのだけど。これは確実に(アニメ)エドの奢りだよね。
 つーか今更になって井上超脚本のフォローですか(笑)今まで散々スルーしてきたのに・・・嫌々っぷりがちょっと笑いを誘います。
 でも、そこまで考えてあの話が出来たんだとすれば・・・凄いとは思いますが。(私的に4話はラスト姐さんのストーカーっぷりを見せつける以上の意味はなかったと思ってる)
 所で、「結果的に」と言う観点から言えばきっと11〜12話に出て来たマグワールも死んでるよね。きっと。あんだけ瓦礫降ってきて、しかも赤い水も溢れてるんだし。
 如何でもいいけどマジハールもマグワールも色んな意味で名前際どい・・・後者は小説のオリキャラだけど。


テントに侵入した兄弟に対し、2発発砲したホークアイ中尉。
「そこの2人!出て来なさい!」
 あーうーんそのー・・・中尉そんなことしないんじゃ・・・?
「あなたたちなら避けると思って」とか、兄弟がしたことが軍部にとって大迷惑であり、そもそもエドは軍属である、と言う事を踏まえれば矛盾はない行動だけど。でも仮にも上官(国家錬金術師は少佐相当官)だぞ?
 何より銃の便利さも危険性も熟知している彼女が、威嚇の為にそんなことするだろうか。ブラハの躾はあれ、ギャグでしょ?あー言うのはパラレルで、普段から銃振り回してるわけじゃないと思うんだけど。
 大佐は中央に戻っている。今回の剣でイシュヴァール側に被害者はなし。死傷者は一名、ヨキ元中尉のみ。
 イシュヴァール側からの発砲があり、それによる混乱を鎮める為、大佐が力を見せ付けた。そのお陰でそれ以上の暴動には発展しなかった。
(つーかあんな何も無いところどうやって長時間燃やしたんだとかツッコんでいいですか。ダメ?)
 大佐有能説浮上。良かったね大佐!これからのシリアス展開に向けて多少株浮上?
「軍人のクセに、随分と窗麗事きれいごとをしたもんだ」
「お前だって軍属だろう。軍人だからって差別すんのか」
 今回のテーマは「差別」・・・のようですね。今までの判り難いほどの暗喩に比べれば伝える姿勢は好印象ですが、寧ろウザいくらい人種が如何だ軍人が如何だ追放者が如何だのと(以下略)
 うんでも、ブレダ少尉は好きだよ。て言うか軍人さんは概ね好き。(えー


 一方リック、レオとウィンリィ。
 追放者は汚れている、だから会いたくないと繰り返すばかりの2人。
 理由を聞けば「追放者だから」「汚れているから」と繰り返すばかり。こう言った非人道的な差別を表したいんだろうねやっぱ。
 リックとレオの母は目が見えないにも関らず病院で働いていたらしい・・・視力が極端に弱い(恐らく盲目ではない)人間を病院で働かせるなんて、危ない事するなあ!そんなの本人も患者も危険だろうに。それだけ人手不足だったんだろうか・・・。
 その働いていた先の医者の名前をが「ロックベル」だと聞いて、走り出すウィンリィ。とうとう彼女のエピソードも動き出してきました。


Bパート。
 追放者と呼ばれる老人の元を訪れるエルリック兄弟。
 以前にスカーとその兄も、賢者の石について尋ねてきたと言う。
 追放者とは、唯一神イシュヴァラの教えに背いた者。つまり、大いなる術を学んだ者。それは、人の手によってあるべき姿を変化させてしまう秘術 ――― 錬金術。
 恐らく兄弟と賢者の石についての知識は差して変わらないだろうと言う老人。違うのは、''人柱,,の数だけだ、とも。
「機械文明も持たず、砂漠で暮らすイシュヴァール人などに錬金術があった訳がない、そう思うのかね?」
「恥じることはない、肌の色や目の色を違うものを自分達と同じように思えないのはお互い様だ」
 先述の通り、今回のテーマは差別。そしてこの台詞が主題なんじゃないかなーと思います・・・。
 スカーは賢者の石を作るため、恐らくどこか元戦地(リオール?)に向かったのではないかと思われます。
――― 痛みを受けても眠る事は出来る
           だが痛みを与えては、眠る事は出来ない ―――
「ならば今日より、我は眠らぬ・・・!」
原作の、名を棄てた彼の決意とダブったかな・・・私的には原作の方が好きだけど。何かこう、決意の方向が一々変わるんだもんさ、アニメのしいたけ氏は・・・。


 リックとレオの母の勤め先の医者夫婦の名がロックベルであり、焔を扱う国家錬金術師であることを知ったウィンリィ。
 (余談ですがウィンリィは大佐の事覚えてると思う。原作では再会シーンで「何、一度会っている?」って大佐が言ってるぐらいだし)
 エドとアルは、このままスカーの後を追い、同じ錬金術師として彼を止めることに。ウィンリィは、ホークアイ中尉に付いて中央へ。
 この時のウィンリィの笑顔、表面的に見れば健気なんですが、正直何考えてるか判らなくてちょっと怖いなあ・・・危惧する程じゃないといいが。
 イシュヴァール人が嫌いなくせに!と、スカーを「同じ人間だから止めたい」と言うエドを否定するレオ。彼等は戦争を、差別を知っているからこそ疑心暗鬼になっているとも言えますし、それが事実ではないとは言い切れないのですよね。
 機械鎧を見せ、この腕が怖いかと尋ねるエド。怖くなんてないと返すリックとレオ。如何でもいいけど作画、機械鎧の部分普通に描いてくれて良かったのになあ・・・妙に浮いちゃって違和感を感じました。
 「いや、俺はお前達の赤い眼が、ちょっと怖い」
そしてスカーは、始めて見るイシュヴァール人だからもっと怖かった。
 そりゃあ、強面だし額にデカい傷あるし怖いだろうけど、それ以前に殺されそうになったトラウマは何処いったんでしょうね?その辺、バリーの方がトラウマ大きいのか?
 自分の感情だって間違っている時がある。リックとレオの母の説いた教えだって、間違っている。だから、常に考えなければならない。
 多分そんな事を言ってた気するけど・・・あまり覚えてなかったり。


 ホークアイ中尉と列車で中央に向かうウィンリィ。  ここで初めて「守るべき人」が出て来たのか・・・ああそっかアニメじゃ中尉はリゼンブール行ってないんだっけ。  原作とアニメで守るべき人同一人物とは限らないと思いますが、より一層大佐ではないかと言う疑念が高まってまいりましたね。  ウィンリィの「守るだけの価値がなかったら?」と言う問い掛けは、親の仇である大佐に対する恨みが込められているような気がして。考え過ぎか・・・?

「この子が新しいラース」
 他の面々にラースを紹介するスロウス。つってもエンヴィーはもう会ってるが。
 と言うかこのスロウスとラース。一緒に居ると非常に痛々しく見えてしまうのですが・・・擬似親子とまではいかないけど、(師匠と兄弟が取り戻せなかった)母と子だしな・・・。
 今後も鋼の兄弟を追いかける方針らしいですね、ウロボロス組は。最終的にエドかアルが賢者の石を作ってしまう可能性は、まだ残されている・・・?


 中央のヒューズ宅を訪れたウィンリィ。
 気丈なグレイシアさんは相変らずステキです。一々原作と比較はしたくないですが・・・。
 ウィンリィの涙の意味。単純に、親しくしてもらった人の死を悼む涙、と考えられなくもないけれど・・・やっぱりどうしても大佐絡みで考えてしまいます。「こんなのって・・・」って台詞も有るし。
 大佐を上に押し上げる為に行動して、知ってはならない事を知って、殺されて。
 その大佐は、親友の死の真相を調べようともしない。
 後者は恐らく38話でシェスカから与えられる情報ではないかと思われますが、少なからずウィンリィの中で大佐の評価はどんどん下がってるような気が・・・。
 今後、大佐サイドにウィンリィが絡んで、泥沼にでもなるんだろうか。


次回、「焔の錬金術師 戦う少尉さん 第十三倉庫の怪」
 ギャグ詰め合わせの回です。おいおい随分中途半端な時期だな・・・!
 4クールは全て會川さん(1〜3話とか、ニーナの回とか、殺人肉屋の回とか、第1回軍部祭りとか、イシュヴァールや第5研究所やラースの辺りとか、今回の脚本さん)が書いてるそうなので、そこまでの繋ぎなのかな・・・。
 因みに4クールは鬱展開に期待しておりマス。(えー)いや、脚本はもう書き上がってるらしいんだけど。






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