45-[心を劣化させるもの]



OA観れなくてVHS撮って観たんですが、最初の1分くらい撮れてなーい・・・。


アバンタイトル。
 (多分)前回の引きから。
「腐敗する肉体を服で隠しても、臭いは誤魔化せないからね」
「・・・そうね。何百年か振りに顔を合わせたのだもの、ゆっくりお話するのも良いわ。それに、若い体を試してもいないし」
 ライラつーかダンテさんつーかどっちで呼べばいいのか判りませんが(判り難いし継承面倒なのでダンテで)、すっげー悪女っぽいなー。試すって何をでしょう。ナニでしょうかね。
「悪いが、妻が居るんだ」
 ホーエンハイム氏の断り方が微妙に笑えたのは何故。それはきっとロス少尉を堂々と口説いていたからでしょう・・・。
「ええ、私にも夫が居たわ。何人も何人も何人も。そうしなければゆっくりと老いていく私の体の秘密が知られてしまう!」
 くるくる回るダンテ。でもこれ、中身は400歳を超えるばーさんの行動なんだなあと思うと割と失笑モノ・・・。(笑)
「私にとってトリシャは、最初で最後の、始めて愛した女性なんだ」
「あら、400年前。何も知らない初めて会った私に愛を囁いたのは、じゃあ記憶違いかしら?」
 ・・・つーかそれ、氏が悪いんじゃねェ?
 ダンテの凄まじいまでの勘違いだってのは判るんだけど、その原因は殆ど氏にあるような気がして来ましたよここまでの状況説明だと!
 ダンテの語る過去。四百年前、魔女狩りから逃れた人々、黒死病に侵され死を待つばかりの人々を使い実験を重ねて完成した賢者の石。だがその錬成によって氏の体は限界を迎えていた。ダンテは賢者の石を使い、近くに居た人間に氏の魂を定着させ、2人は永遠の命を得る。そして、賢者の石を使いいくつかの体を乗り換え、生きてきたもの――それが、ダンテとホーエンハイム・エルリック。
 初代ホーエンハイム氏は何となく原作のお父さまを彷彿とさせますネ。あの時移し変えた体から何度移り変わったのだろう?長髪と髭は氏の趣味なんだろうなあ。そう言えば400年前の時点で氏は手パン・・・既に人体錬成後?
「まさか、私達に賢者の石を造れる者を捜させたのは・・・!?」
「光のホーエンハイムが居なくなって以来、必要だったのよ」
 ラスト姐さんの焦りっぷりがちょっと嫌だなあ・・・。ホントにおばさんみたーい・・・。
「何故私の前から姿を消したの?」
「ダンテ・・・永遠の命は、有り得ない」
有り得ないなんてことは有り得ないって明言は何処行ったのさ。


Aパート。
 アップルパイ作りに励むウィンリィとシェスカ。つーかオーブンって手作り出来ちゃうんだー・・・しかもあんな高性能。錬金術とか要らなくね・・・?
 ウィンリィは、「料理は科学」派。逆にシェスカは「料理は芸術」派。要するに理系か文系かって事じゃないかと思いますがネ。きっとエドは科学派だろうなあ錬金術台所から〜とか言ってたし。因みに私も科学派です。(レシピ通りに作れば基本的に何でも作れるがアレンジを加えると謎の物体Xの完成)
 唐突に鳴響く電話。
「あなた取って」
「いえ私客分なんで」
「もう家族よ」
「早く出な!」
 ばっちゃん最強。つーか何でウィンリィがシェスカに電話を勧めるのかが判らない・・・自営業してる家なんだから家主が出なきゃ意味ないでしょうに。つーか「家族」発言は重要視すべきなのか関係ないのか・・・。
『もしもし・・・そこにエルリック兄弟が居ますね・・・!?』
 ぶら下った受話器から聞こえた、多少掠れた声。つーかあの距離からよく聞こえたなあ・・・。

泥塗れのまま夜の村をロックベル家に向かい進むエド。如何でも良いけどこの道後に氏の回想で出て来ますね・・・!(本当に如何でも良い)

「ショウちゃん・・・?」
ショウちゃんて・・・!「ちゃん」て・・・!(笑)
電話の内容は、泣きながら「一度ここに帰ってきた時でもいいから、兎に角会いたいと伝えて欲しい」、とのこと。パイに書かれたいた「#17-238」は恐らく電話番号なんだろうけど、態々オーブンから出してパイに書くウィンリィって如何なんだろう・・・。
「わあ、このパイ美味しそうだね、兄さん喜ぶよ!」
「ショウ」と名乗る人物心当たりはあるものの、誤魔化すアル。デンの鳴き声でエドの帰宅を知り、パイをべちゃっと2つ折りに・・・アルが挙動不審だ・・・!
 泥塗れなのは、追っ手の警察を自分たちが北に向かったと見せかける為に撒いて、その際に転んだものだと嘯くエド。電話の件も、アルは知っていながら警察が探りを入れたのではないかとはぐらかす。段々兄弟が分岐して来ましたね・・・。


 セントラル軍司令部。
「エドワード・エルリックを国家錬金術師に推薦したのはこの私だ!とんだ恥をかかせてくれたものだな!」
 えっそうだったのハクロ将軍!?てっきりマスタング大佐だとばっかり思ってたよ・・・!
 議論の内容は、エドとリオールの関連性について。一年前、エドの観照によりリオールの民は教主から解放された筈だが、しかし教主はその後の健在しており、暴動は軍との武力衝突にまで発展した。因みにその武力衝突を指揮したのはハクロ将軍なんだそうで。
 鋼の錬金術師の探索を打ち切ったのは、故郷に帰ると踏んで東方に網を張っていたが予測が外れ、彼らは北を目指したからだと進言する大佐。この辺はエドと口裏合わせてるんでしょうかね。
「北。・・・ドラクマか」
「成る程、あの蛮族どもと通じていたわけか」
 国周辺の設定は原作通りなんだろうか。そしてこれが北の内乱の引き金となるのか・・・。
「しかし、私はより重要な事実を耳にし、帰還した次第です」
 大総統秘書官ジュリエット・ダグラス大尉の分析についての疑問。そして、彼女が故ヒューズ准将殺害事件に関っていた可能性。
 それらを示唆されて、しかし大総統閣下は何も言わなかった。これは後に、大佐の確信へと変化する。

 会議後、大佐を迎えるホークアイ中尉は・・・どっかで見たような構図だなあ(16話)。
 大佐の額の汗を拭く中尉。んなモン自分で拭かせろ。必要なシーンだったのかあれは・・・。


 ハボック少尉の病室で談笑する面々。少尉の怪我は思わしくないのかな、一人入院してるところを見ると。
 どうやら狙っていた看護婦が大佐にメロメロになってしまいまた灰になってしまった少尉・・・。良いじゃんねえそのぐらい。ジャクリーンなんて交際中の彼女が敵で、騙されていた挙句殺されかけるんだぞ。
「そう言えば聞きましたよ。また大胆な事をしましたね」
「何で相手を刺激するような真似を?」
「・・・大総統がホムンクルスであるかは如何でも良い。」
しかしながら、ホムンクルスと名乗る者達は賢者の石製造の為に、多くの人々を犠牲にしてきた。リオールの内戦もまた、彼らに仕組まれていた可能性が高い。
 つーか灰状態から突然通常に戻るハボック少尉に違和感。ワンクッション置くとか上手く視点切り替えに挟んでくれても・・・。
「人が、賢者の石を求めるのは如何言う時かね?」
「富、栄光・・・支配」
「永遠の命・・・」
「・・・絶望・・・」
 誰かの命を失って絶望した時、人は賢者の石を求める。戦争の中では人を犠牲にする事に対するモラルすら消し飛ぶだろう。そうして彼らは、賢者の石を手に入れて来たのか。
「そう言えば、今の大総統になってからこの国はどこかしらと戦争をしている」
「連戦連勝だがな」
「戦争をする事にも文句は無い。我々は軍人だ。しかしそれが、人を絶望の淵に立たせ、賢者の石を作らせるためのものだとしたら・・・?」


Bパート。
 朝。リゼンブール。
 エドの髪染めシーン。イマイチと言うか全く原理が判らないんですが・・・でも錬金術の基礎だそうですよ!つーか髪染め液を錬成したとして、それに触れていない部分まで染まるのは如何言うことだ。浸透だけで髪は染まりませんよ・・・!つーか前にリオールに潜入した時のヅラって意味ないんじゃ・・・。
 青銅で体を覆われたアルにビビるウィンリィ。つーか兄さんそのディテールは如何なんだ・・・。
「また、危ない所に行っちゃうの・・・?」
「やらなきゃならない事が有るんだ・・・」
「知ってるわよ!アルを元に戻すんでしょう?ここに隠れて研究すればいいじゃない?!」
 つーか正直、ウィンリィはヒロインは止めた方が良いと思う・・・今からでもロゼにヒロイン交代出来るよ。つーかロゼ可哀相過ぎるよ・・・。
「ヒューズさんの、復讐ですか?」
 シェスカの役所もイマイチよく判らないしなあ。
 復讐よりも、今まで追い求めていたものよりも大事なこと。2人はそれを聞き出す事をせず、結局はただ帰りを待つしか出来ないまま・・・。

所で、列車を見送る2人ですが、泣くシェスカの肩を抱くウィンリィはやけに男前ですね・・・!(えー)


「魂の、劣化・・・」
「我々の魂は、肉体の移動を繰り返すうちに擦り減ってしまった。この魂には肉体を維持するだけの力は無い。ダンテ、我々はこのまま滅んで行くのだ」
 ダンテはそれでも強情に、体を移し変え生き続ける事を選択するが、しかしそれには大きな壁が立ちはだかる。ライラの体に移ってから間もない筈なのに、この体は腐敗している。何より、その為の賢者の石を、どうやって用意する――?
「そのためにこの子達が、新しい賢者の石を作ってくれたわ。イシュヴァールの傷の男が、あなたの息子を賢者の石に変えた」
「ダンテ様・・・それではやはり・・・!?」
「まだ判らないのか・・・」
 ゆっくりとダンテに歩み寄る氏。だがダンテの後ろに現れた、赤子を抱いたスロウスに生前のトリシャ・エルリックを重ねてしまう。

 回想シーン見てる限りだと、氏はかなり家族を愛していたように思えるんですが・・・つーか対象は主に妻だが。エドの手を繋いで石垣を渡らせるシーンとか・・・エド、普通に懐いてるんじゃないか。どうでも良いけどエドとアル、年子だよね?1歳児ってあんなに大きいかな・・・?
 夫妻のアレでナニなシーンは正直「やっちゃった・・・」です。普通の男女ならまだしも、主人公の父と母だぞおい・・・。親のベッドシーンって結構見たくないモノのような・・・。氏の体の腐敗を描くだけならそこまでする必要はないんじゃ・・・。
 つーかトリシャさんは氏についてどこまで知っていたのかな。割と詳しく知っていたかも知れない。「トリシャ・・・君はいつまでも可愛いよ」って台詞がありますが(愛を囁くというか惚気だろうこれは)、サラ・ロックベル(ウィンリィ母)の件も考えるとサラとトリシャさんの幼少時から知り合っていた可能性は高いですし。そんだけ年が離れていても外見が変わらない氏について、全く疑問を抱いていなかった筈はないですよね。
 で、↑の台詞とかベッドシーンとかで、結局トリシャさんが「女」だったって事に気付かされて大変ショックでした。いや、確かに可愛かったんだけどさ!エドとアルの「お母さん」のイメージ強かったから。氏と一緒だと子供達より氏の事ばっかり見てるよトリシャさん・・・。でも実際、氏の蒸発後もエドを通して氏を見ていたのだろなあ。今際の際にエドに対して「あの人がいつも作ってくれた花輪が欲しい」(うろ)だもん・・・。

「エドワードとアルフォンスを見たとき、気づいて良かった筈だ。彼らが何をしたのか。いや・・・判っていた。でも、信じたくなかったんだな・・・」
「有難う。光のホーエンハイム。」
 あっさりとスロウスに拘束される氏。可愛いトリシャさんを見た後だとスロウスの外面的冷たさがイタいわ・・・。トリシャさんは喋ってないケドさ。
 ダンテが研究してきた事。錬金術の力の源である「門」の存在。その出現を意図的に行う方法。あの門の向こうには何があるのか。門は我々の中にある。精神と魂と肉体の結びつきがまだ弱い赤ん坊なら、あるいはその門を開けることが出来るかも知れない。
「実験してみましょうか?」
 赤子の腹に描かれた錬成陣。天井に向かって赤子を投げ上げるのは倫理的に見てちょっと如何かなと・・・こう言う事言っちゃ見てられませんがこのアニメ。
 氏の前に出現した門。
「トリィ。エドとアルはきっと大丈夫。君の・・・子供だ」
 門の向こう。真理に絡めとられ、姿を消してしまうホーエンハイム氏・・・。
 「君の子供」って如何言う意味だろう。エドもアルもトリシャさんの子供であることには安堵したんですが、じゃあ父は?氏だと断言しないあたり微妙・・・。そもそもあの体は氏のものじゃないから、厳密に氏の子だと言う事は出来ないのかな。


 門の出現に怯え、スロウスに縋りつくラース。優しくラースの頭を撫でるスロウスにはやはり母性ってあるんだろうか・・・。
「大丈夫よラース。お前は再びあの門をくぐる必要は無い・・・。賢者の石をここに持って来て頂戴。スロウス、ラース・・・それにラスト」
 貼り付け状態から解放されるラスト。弱りきってる感じが嫌・・・。
「あなたは、賢者の石で・・・」
「賢者の石が手に入ったら、私の魂の定着なんかより先に今度こそ人間にしてあげる。でも・・・私の気持ち次第なのよ」
 うわー益々悪役っぽい・・・。


「はい、赤ちゃんよ」
 ロゼの元へ赤子を返すダンテ。ロゼはロゼでまた精神崩壊まっしぐらっぽいなあ・・・。赤子との再会を喜ぶ辺り、ギリギリでつなぎとめている感じで。所で赤子ってリバウンドの影響受けなかったのか・・・門を開けた代償は氏が支払った、と?
「もっと食べないと、私のドレスのサイズに合わないじゃない」
 次の体候補はロゼか・・・。
 いやーな展開。本当、アルとロゼは幸せになって欲しい人ナンバーワンです!(うわー難しい)つーかそれって一連の騒動でロゼが痩せ衰えたのかダンテが太ったのか・・・ライラの体に合わせたドレスではないだろうし。(そのぐらい錬金術で如何にかすればいいのに)


 列車内。エルリック兄弟を捜す軍部。
 どチビと豆粒の連呼に耐えたエドは大人になったのか何なのか。竹馬(?)で背ェ稼いでるしなあ・・・。つーか帽子にサングラスってどうかと思いましたがあれはあれで格好良いかもしれないね。つーか長髪なら黒髪が好き。(そんな趣向は聞いてない)
 銅像(アル)を壊される前に錬金術を使い逃げる兄弟。エドは髪型も変えてたのか・・・。
 アルの錬金術の使用に反対するエド。つーかもう普通に手パンは出来るんだね、真理とか関係ナシに賢者の石の影響・・・?でも本当に、その状態で使っても何が起こるか判らないよな・・・。(どうしても翔べない天使のアルモニを思い出す。賢者の触媒そのものであり、命の維持の為に錬金術を使えば体調を崩す・・・つーかこれ、原作設定なんだからホムンクルスに近いんじゃないか?)
 何とか宿だか空家だかに身を潜める兄弟。エドはホムンクルスを束ねる者を捜すのに必要なものがあるからと、一人で出て行く。
「一人で留守番、出来るだろ?」


 確かに大佐が大総統とその秘書官の正体に気付いている事を知って尚、大佐と少佐を前線へと向かわせる大総統の意図は?
 暗殺と言う手段を2度も使えば怪しまれるからか、戦争という混乱に紛れて殺してしまうつもりなのか。多分大佐は死なないと思うんだけど(劇場版の予告は大川さんだし)、少佐は微妙なような気も・・・。
 何にせよ、主要の軍人達は次の戦地、北方へ赴く事に。


 南方ダブリスにて、イズミ師匠と再会するエド。
「ダンテについて調べてみたくてね。それに、面白い事も判ったし」
「何ですか・・・?」
「・・・後で話す」
 内容知ってる身としてはあまり驚く事じゃないですが。
 エドが師匠を尋ねた理由は、リゼンブールでした事と同じ事、つまり・・・ホムンクルスの弱点を得る。
「師匠の死んだ子供の体の一部・・・残っていませんか?」
 残っているとしたら「へその緒」なんだろうけど、思えばイズミ師匠って流産とかではなく堕胎じゃないんだろうか・・・そうすると赤子の遺体はぐちゃみそになる訳ですが。(棒突っ込んで掻き出す訳だし)
 もし流産や死産であれば、へその緒を保存していう可能性はある・・・?


 その頃アルはアルで、リゼンブールに電話を寄越した「ショウちゃん」・・・もといショウ・タッカーとコンタクトを図る。
 涙を流すタッカーの胸に抱かれた、ニーナによく似た合成獣。次回予告ではそれも一体ではないようですが・・・。
「賢者の石の使い方を、教えて下さい」
 交換条件として、魂の錬成・定着方法を教えるって事だろうけど・・・ダンテや氏の話だと魂を定着させたら賢者の石って使い切っちゃうんじゃ・・・。


 つーか氏は結局ご退場なんでしょうか?それだと本当に「光」の速さですが・・・。
 恐らくまた門を開く展開が来ると思われるので、その時に再会しそうな気がしないでもない・・・。


次回、「人体錬成」
『あんた達は何故人間になりたい・・・こんなつまらないものに』
タッカー氏とアルの交渉の行方は・・・?
エンヴィーの姿を確認。エドを執拗に憎む理由はいつになったら判明するのか・・・。






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