48-[さようなら]
北部へと向かったマスタング准将、アームストロング中佐率いる部隊の駐屯地にて。 「恐らく途惑い、命に従わない兵も多いでしょう。散発的な戦いになると思いますが、犠牲は最初に抑えます」 制帽被った准将が、何だか妙に面長だなーとは思ってたんですが・・・つーか黒髪の中の人見たいよー_| ̄|○ 「これより、我等は中央に帰還する。現在の兵を以って中央を制圧」 「反乱を起すつもりか?!」 「大総統に弓を引くのか?!」 「大総統のお側に兵をわたくし(何言ってるか聞こえない)し、道を誤らせる間道がある!同時に、議事堂の制圧」 「しかし、証拠もなく・・・!」 「証拠?証拠ならこの肉体にある!見よ!この一片の曇りなき健全な肉体を!さあ、さあ!」 反乱の狼煙。鋼の世界には議事堂が存在するのですね・・・。私は中佐(心の中では少佐だと思ってる)ファンですが、何でも筋肉で無理に押し切ろうとする姿勢はちょっとどうかと思う。44話でもちょっと思ったけど、あの場を誤魔化す為だろうからスルーしてたんだけど・・・常習されると何かなあ。アームストロング中佐はもっと思慮深い人だと思う。 いや、でも押し寄られる下士官が羨ましくて仕方が無いんですけどもね!良いなあ筋肉触りたい!(えー) Aパート。 前回の引きよりスタート。 「お前の体の水分を、全てエタノールに再構築した。常温で、気化する・・・」 気化し始めたスロウスの体に触れていた部分が炎症を起し、離れざるを得なくなるラース。そりゃ、純度100%のエタノールはなあ・・・。 「よく、出来たわね・・・」 「・・・!」 「後片付けも、ちゃんとするのよ」 前回散々トンデモ科学否定してたんですが、演出だけ見れば凄いキレイでしたね。うん、その辺はもう深く考えないでいこう。 スロウスの台詞は、過去のトリシャさんの台詞からだと思います。前者は何処か忘れたけど錬金術で何かを錬成した時、後者は父の書斎を開放した時・・・かな?うろ覚えだけど。所で月陽さん、41話でスロウスは「エドワード、どうしてちゃんと作ってくれなかったの」って言ってますよー。 屑折れ泣き叫ぶラースと、ただ立ち尽くすばかりのエドとアル。2人とも何か戸惑っている感を受けました。 「エド、アル」 「ウィンリィ!」 物陰から見守っていたウィンリィ。つーか視聴者にはバレバレだよ・・・。 「どうしたの。村に何かあったの?」 「心配で、来ちゃった。とうとうやっつけたのね」 「・・・お前は、違うな」 と言うかこの時点でアルも「違う」と気付いていたのに、何故ウィンリィに歩み寄ったのかが非常に疑問です。何か必要あった? 「アル!あたし、本当はあなたが・・・!」 突然の告白。空気読んで嫉妬さーん。アニメのウィンリィに突然こんな事言われても違和感しか感じないっつーか意味不明。原作のウィンリィだったら・・・それも嫌だけどこっそり思うぐらいなら全然大歓迎。つーかアニメはエドに片寄りすぎ、原作は2人ともを幼馴染として案じているよね。 「ここまでだ」 「無駄だよ、賢者の石になった」 「なんだってねえ。だったら試してみる?血印を壊しても平気で居られるかどうか」 つーか鎧に関節決めても意味無いんじゃ?アルも抜けられたでしょ? アルは「賢者の石に魂を定着させたもの」ではなく、存在そのものが賢者の石になっているから血印は既に意味が無いのですね。しかし、意思を持つ賢者の石って・・・今考えると複雑。 「止めろ!アルに触るな!」 「大丈夫だよ、あの人の所に運ぶだけだから」 「ラストの言ってた奴か。そいつが不老不死になるために、賢者の石を探していたんだってな」 「さあねえ。ただお前達もまんざら関係ないって訳じゃないんだけどな」 「もしかして、お前達の上に居るのは。母さんをわざわざ仲間に引き入れたのは・・・!」 「まさか!父さんがそんな事する訳無いよ!」 「さ、行くよ」 アルを軽く担ぎ上げ、その場を去ろうとするエンヴィーの足にしがみ付いて行かせまいとするラース。う、動き早・・・ 「おいおい、あいつの足止めしろよ!」 「そいつ、何でも出来るんだろう?」 「お前はこいつに触っちゃだーめ」 「そいつを使えばママが戻ってくる。そうだろう?!」 「いい加減にしろ!」 この辺のエンヴィーには不覚にもトキめきを感じてしまった。つーか、エンヴィーではなく言い回しに。「触っちゃだーめ」って・・・!キャラ自体なら原作のヘタレっぷりが好きなので(無能で小童だし)・・・って最近原作とアニメを比べすぎだ。いかん別物として考えなければ・・・! 蹴り飛ばされ吹っ飛ぶラースを受け止めるエド。エド自身、ラースのことをそんなに敵視していないのかな・・・と思いました。つーか飽く迄年下(格下ではなく)として見ている・・・? 如何でも良い事ですが何でラースとエンヴィーは裸足で他のホムンクルスは靴履いてるんだろう。スロウスは不明だったけど足音が硬質だったし・・・グラトニーですら履いてるのになあ。ノースリーブ・スパッツの誇り?(本当に如何でもいい) 「アル・・・!」 「お前達の所為だ。お前達が、ママを!」 立ち去るエンヴィーを追おうとするエドの腕を掴み、殴りかかるラース。つーか完全八つ当たり・・・。しかしアルは2度も誘拐されるなんて、まるでヒロインのようだ・・・。 「お前達のママだったくせに!」 エドは一瞬動きを止め、右ストレートを食らい倒れこみ。こいつ等マウントポジション好きだよね・・・首絞めも。でも絞められたエドの表情は46話より今回が好きかな( 聞 い て な い ) 「うわああー!」 叫んで殴りかかるの、どこかで見た気がするケド何処だったかな・・・。 「止めなさい!」 駆けつけ、制止をかけるイズミ師匠。 「お前には、関係無い!」 「お前が殺したいのは、私のはずだ」 「お前なんかママじゃない!」 「・・・」 「お前なんか知らない!」 「師匠!」 師匠に体当たりして、そのまま走り去るラース。師匠としては、自分以外を母として縋ろうとするラースを見るのはあまり嬉しくないだろうなあ。自分を否定されるのはある程度予測の範疇でも。それがエドとアルの母を元に作られたホムンクルスだと、知っていたかは定かではないけど。(でもラースの台詞を聞いていれば察しはついたかな) 立ち上がろうとし、だかそのままスッ転ぶエド。これは左足の故障なのか単に気が抜けたのか判らないケド恐らく前者。後に修理してるし。しかし、何が原因で壊れたんだ?そんな描写あったかな・・・。 「大丈夫か?」 「・・・あいつ、泣いてました。俺は泣く事すら出来なかったのに。まるで、俺の代わりみたいに」 「もういい、今はアルだ。こんな私だが、少しは助けになるだろう。だから来た」 つーことは、師匠とエンヴィーはすれ違っていると・・・何で止めないんですかー・・・。 ここに来てやっと、エドとラースを対比することでエドの成長を描きたいんだなあと理解しました。敵に「子供」を含める事で違いを見せたいのかと。尤も、泣かない事が成長では決してないけれど。 同日同刻(朝)、中央市街の書店にて。 「兄さん、そろそろ行かないと・・・」 「待て待て!流石中央だ、見たことの無い本が多い。おお、こんなものまであるのか」 「早くエドとアルに会いたいな・・・」 どうやら2人はエルリック兄弟に会いに来た模様。ツッコみは後で纏めて入れますが、取り敢えずフレッチャー可愛いな。 「足りないのかい?」 (まずい・・・これに手をつけたら今夜の宿代が。しかしこれを逃がしたらはいつ手に入るか・・・!) 「ツケで!」 「御断り。うちは国家錬金術師様たちにご贔屓頂いている専門店だ。あんたなんかが読んだって判るもんか」 「その国家錬金術師のツケだ。何しろ俺は・・・」 鋼の錬金術師の名を騙って勘定を済ませるって・・・会うつもりだからその時払ってもらおうと思ってたんだろうケド、もし中央に居なくて会えなかったら如何するつもりなのかと。 所で、ここでちょっと12話「砂礫の大地・後編」感想から一部抜粋してみます。 前話では確か赤い水の毒性についてこう書きました。 >個人的には、砂礫の大地編が完結してからのトリンガム兄弟の責任の重さを考えるとアニメの方が好きですね。 全 ッ 然 責 任 取 っ て ね ェ 。 _| ̄|○ そして今回の再登場を見る限り、全く反省してない訳ですか・・・ つーかラッセル、知能指数下がってない?大丈夫? 「これはちょっとした冗談で、本当は・・・」 「エドワード・エルリックを見付け次第連行しろとの指示が出ているんだ」 「兄さん!これは・・・」 「来るな、フレッチャー!」 「エルリック弟だ!こいつも連行しろ!」 「あれ、弟の方が小さいんだったか」 「そりゃそうだろ」 エルリック兄弟について、正しい情報伝達は行われていないんですね。「弟の方が小さい〜」に多少ほくそ笑んでしまいました。 「何したの、兄さん」 「中央は怖いところだ・・・」 拘束され連行される車の中で項垂れるラッセル。いつの間にこんなボケ&ヘタレに・・・。 元タッカーの務めていた研究所へ戻るエドとイズミ師匠。 「・・・ラスト」 ホムンクルスを封印する錬成陣の上に落ちている、スカーの兄の恋人の遺骸を収めたペンダント。そして散らかる赤い石の欠片。 「ホムンクルスを封印したのか」 「俺じゃありません」 「兎に角、これで残り4匹になった訳か。子供と、何でも食べるやつと何にでも変身する奴、それに大総統も」 「そして、その上に居る者」 この、ホムンクルスに対する序数の単位が微妙・・・。「匹」は止めようよちょっと。人間ではないから区別を付けたいのかも知れないが、人と同じ外見を持った、精神の存在する「もの」なのだし・・・・。 「――― 誰だ?」 「ニーナ、お客様だ。ご挨拶なさい。どうした?恥かしいのか、そうか・・・」 「魂までは、戻らなかったのか」 「ニーナ、遊ぼうか。そうだ、アレキサンダーは何処だ?」 タッカーの人体錬成は、「人体」を錬成するまでに終わり、それには魂も精神も宿らなかった。そんな人形を抱いて、まるで生きている娘のように語り掛けるタッカー。 「いいのか」 「魂のない人形。それがあの人の罪の形です。それを抱いて生きて行くんです。それでいい」 エドが拳銃を手にする所でちょっとヒヤヒヤしたんですが、足の修理ですか・・・。つーか如何故障してたのかに寄るけど、そんな簡単に直せるなら整備士要らないんじゃ・・・ああ、その場凌ぎなのね。 タッカー氏は精神的に壊れている感を受けましたが、考えてみれば彼は「綴命の錬金術師」の銘を授かった時、つまり妻を合成獣にした時からとっくに壊れていたんですね。そして今までも、「可能性が有るからそれを試した」。もしかしたら、今の、魂のない人形を娘だと思い込み愛する事の出来る彼の方が正常なのかも知れません・・・。 つーかタッカ―に関して、もうアニメでは触れられないんですかね。このままフェードアウトしそう・・・。 「大人になったな」 「大人?・・・国家錬金術師になるって決めた時、とっくに大人になったって思ってました」 やっぱり前回から今回にかけて、テーマは「エドの成長」ではないかと思うんですが・・・。この辺りの展開は22話のラストの台詞、「目的の為なら軍の狗と罵られても構わない。そう思って大人の社会に乗り込んできたんでしょ。今更都合の良い時だけ子供に戻らないで」にかかってるのかなあ。 「これからどうする?」 「残っているホムンクルスの中で、居場所が判るのは一匹だけです」 「大総統、キング・ブラッドレイか」 Bパート。 マスタング准将・アームストロング中佐の部隊は、反乱に賛成派と反対派に分かれてしまっていた。 「しっかり囲まれましたな。やはり従う兵士は少ない」 「仕方が無いでしょうな。大総統の権威は絶対です。それに逆らう将校は少ない」 「しかし、新准将殿の作戦も杜撰だなあ」 「いいや、准将殿の作戦は中央に兵を集める事。もう暫く頑張る事だ」 「しょ、中佐!良いんですかねえ、俺マスタング准将でもないのにこんな大それた事を!」 はいビックリ。マスタング准将は実は 中佐を少佐と呼び間違える辺りに多少のトキめきを感じた。だってハボ好きだもんさ・・・!つーかアバンタイトルでも言ったけど、黒髪のハボ見たーい! 「しっかりしておれ、我輩がついておる。それに、中々似合っておる」 笑顔でハボック少尉とフュリー曹長(ホークアイ中尉に変装中)の肩を叩く中佐。中佐の優しいところは本気で大好きーッ!久々に「らしい」ところが見れて嬉いったらもう・・・! 所で、フュリー曹長は変装バレなかったのが不思議ですね・・・。つーか彼、胸にパッド入ってるよ!(笑) 一方、中央軍直属の病院では。 「いけません、ハボック少尉・・・」 私服を着込み出て行こうとするハボック少尉(?)に制止を呼びかける看護婦。だがしかしそれは少尉と入れ替ったマスタング准将だった。 准将は顔が丸顔だからかあんまトキめかなかったわ・・・。つーかあのヅラ、作るの大変だっただろうな・・・。黒髪ヅラはそれなりに簡単だろうし制帽にくっ付いてるっぽかったけど。 「黙っていてくれるかね?」 「はい、何か大切なお仕事なんですね」 例の、准将にメロメロな看護婦だったんですね、彼女・・・。アニメでは准将は「格好良い」設定なのかな、顔。原作では「平凡な顔」らしいですが。 「極秘任務です。絶対に口外しないように」 「はい」 「済まないね」 看護婦の背後から頭部に銃を突きつけるホークアイ中尉。やっぱり46話の眼鏡中尉は今回の変装の伏線か・・・。 つーか彼女、髪下ろして秘書みたいな格好すれば良いのになあ。翔べない天使バリに!(えー) 「何を怒っているんだ」 「別に、怒ってなど居ません」 病院内廊下を行く2人。えーと、アニメはロイアイ推奨なのかしら・・・?男と女見たら何でもくっ付けようとするのは止めて欲しいなあ・・・。原作でもそれっぽい展開ですが、思慕の情ばかりが前面に出ている訳じゃないので受け入れられる(あれは恋愛フラグとは言い切れないし) 「ハボック達は上手くやったようだな」 「ええ」 「急げ急げ急げ!今夜中には全軍マスタングの部隊に追い付かねばならん!」 中央司令部にて、兵士に激を飛ばすハクロ将軍。追い付いた軍と、アームストロング中佐達の攻防も後日見られるのか・・・? 「流石だな。ただちに隊を編成出来るとは」 「大総統のご命令あればこそです。まさかこのような事態を想定されておられるとは。マスタングとアームストロングに兵を与えれば必ずや反乱を起すと。これできゃつ等もバスク・グラン同様、不穏分子と確定した訳ですな」 「准将に任命し、信用したふりをしなければならなかった。諸君には不満があっただろう」 「とんでも御座いません!一両日には鎮圧してまいります!」 大総統執務室。狸にもなりきれてないあたりが可愛いなあと思いますよハクロ将軍は。一方的に化かされてて。(えー) 当初の予定通り、閣下は准将と中佐を始末するつもりのご様子。相手が反乱を起したとあっては、大義名分も出来て好都合でしょう。どの道エンヴィーもエルリック兄弟の方に出向いてしまっているし・・・。 執務室を辞し、鼻歌混じり歩き出すハクロ将軍。嫌な奴なのに、何で彼は行動がこう無邪気なんだろうなあ・・・(笑) 内線で誰かと通話する閣下。 「今日はもう帰っても良いかね。んん、今朝逮捕されたエルリック兄弟の名を騙る者か・・・そうだな、処分しろ」 軍内部に拘留されたトリンガム兄弟。 「何でエドワード・エルリックなんて名乗ったの」 「しょうがないだろ、お金が・・・」 「この父さんの日記、渡してあげないといけないのに・・・」 金が無いなら詐欺なんでしないで下さいよホント・・・。後で集るぐらいなら、合流してから集るなり何なりして欲しかった。(出来ないだろうが予定ぐらいは) 既成事実作っちゃえば払わざるを得ないと思ってるのか。つーか国家錬金術師に支給される研究費って税金から出てるんだろう・・・。 「隠せ!」 軍靴の音を聞いて、フレッチャーに父の日記の一部を隠すように命ずるラッセル。 夕方、大総統の秘書官代理と偽って建築家と話しを進めるマスタング准将。 「御苦労様でした」 「なぁに、大総統のお宅とあれば、超特急でやらせてもらいます」 「それで、工事はこの通りに?」 「ああ、俺の腕に間違いはねぇさ。しかし、変わった造りだね。普通ワインのカーゴって言うのは、」 「私にも詳しい事は判りませんが、大総統の秘書官の指示で。秘書官が休暇を頂いてますので、私が代理で」 図面を回収し、金の入った封筒を建築家に手渡す准将。 「急に変更して頂きましたので、少し色をつけてあります」 「おおそうかい。やっぱり司令部は気前が良いねえ」 要するに、VS大総統戦の伏線・・・でしょうかね。敵の懐に飛び込むべく地の利を得る為か。あるいは大総統邸の改装(?)で錬成陣を作ろうとしているのか。ホムンクルスを封印する錬成陣は知らないだろうけど、准将お得意の「炎を扱う錬成陣」なら不可能ではない・・・んじゃないかなあ。何にせよ憶測の域を出ません。 「工事は予定通りだ。確実とは言えないが、今日しかない」 話しを終え、軍服から私服に着替える准将と、一般人に紛れて合流する中尉。 ↑で一応憶測を立てたものの、そんなに工事が早く進むとは思えないので・・・ちょっとまだ未知数だなあ。 「ん、どうした?」 「今朝、エルリック兄弟が逮捕されたとの噂が」 ほぼ同刻、警報が鳴響く中央司令部。 「大総統が居るか居ないかなんて調べておけ!」 「しょうがないでしょう!子供の誕生日だから先に帰るなんてそんな!」 軍部に侵入したものの、お目当ては既に帰宅後だったらしいエドとイズミ師匠。如何でも良いけど、この2人は軍部破壊するの好きだなあ・・・南方司令部の件然り。しかし、今思えばイズミ師匠って犯罪者なんじゃ・・・軍施設の侵入と破壊で。指名手配とかされてないのかな。 「言い訳するな!」 「わからずや!」 ああでも、この2人が同時に錬成するとサマになるなあ。手パンも2人までなら同時にされても許容範囲。アニメは手パン人口(何ソレ)多いからあまり大勢でやられると萎える(原作だと3人かな)。 軍人に追われながれ走っている矢先、突如現れた植物の蔦(?)に引っ掛けられ扉の中へと消えるイズミ師匠とエド。 蔦を引いていたのはロス少尉とブロッシュ軍曹、蔦を錬成したのは拘留されていた筈のトリンガム兄弟でした。 「いって・・・」 「だ、大丈夫ですか?」 「お前達・・・偽物!?」 「ラッセル・トリンガムだ!」 「あなた達に間違えられて、逮捕されたんです」 「全く迷惑な話だ。こんなに背だって違うのに」 「んだとコラ!」 「あれ、前より縮んだか〜?」 この4人、まさかこれ以上出番があるとは思ってなかったんですが・・・。軍人2人は兎も角小説オリキャラに2度も見せ場があるなんて。 所でトリンガムさん宅のおぼっちゃん(長兄)、とても11・12話「砂礫の大地」の人とは思えないんですけど。14(15?)歳とは思えない思慮に欠けた行動が目立ちすぎるような気が。いくら田舎に住んでても、中央に出てきた時点でエルリック兄弟の手配に気付いてもおかしくないし、それを差し引いても如何にも訳有りな相手に「間違えられて迷惑」って・・・自業自得だろうが、と。 「大総統が、突然処分せよと命令されまして」 「幾ら何でもと思い、事情を聞きに行ったら」 「我々の騒ぎで脱走させた訳か」 反面大人達は理性的ですねー。つーかロス少尉、凄い行動派だなあと今になって思います。でも事情を聞きにって上層部に掛け合ったのかトリンガム兄弟に直接会いに行ったのか。恐らく後者じゃないかと思うんですが状況的には。 「折角会えたけど、俺たちすぐ行かなきゃならないんだ」 「どちらへ」 「大総統のご自宅、かな」 「あの、これ・・・」 「父さんの日記の一部だ。中央時代の事が書いてある」 これを渡すべく、彼らは中央を訪れたらしい。 「師匠!」 「これは・・・!」 ナッシュ・トリンガム氏の日記に書かれていたもの。恐らく、ホムンクルス達の本拠地は少なくとも書かれていたんじゃないかとは思いますが、何故それをナッシュ氏が知っていたのかは不明。赤い水の研究をしていたと言う事は、Dr.ティム・マルコー並かそれより少し下程度に重要な人物であったのではないかと思うのですが・・・しかしそれが敵の本拠地を知る理由にはならないような。 突如壁が破壊され、穿たれた穴から侵入して来たのは・・・ 「フランク・アーチャー・・・」 「エドワード・エルリック。それに南方指令部で取り逃がした女、か」 リオールの一件で体の半分を「持って行かれ」た筈のアーチャー。体の右半分が機械化されているのは間違い無く笑うところですよね?しかしこのアーチャーネーター、態々軍服着ている意味は有るのか。顔もすっぱり半分ですが脳はどうなっているのか。髪も右半分は金属性?機械の筈なのに右半分も表情やけに豊か。つーかあんなピッタリキレイに機械化とか無理じゃないか?3分の2ぐらいならまだしも・・・。再登場するだろうとは思ってたけど、まあやっても合成獣化とかだろうなと思っていたので不測の事態に爆笑しつつ色々ツッコみを入れてしまいます。アーチャーさん体張りすぎだからホント。そこまでしてお茶の間に笑い提供せんでも・・・。 「ここは私が。お前達は日記に書いてあった通りに行け」 「師匠!」 「偶には師匠らしい事をさせろ。行け!」 師匠に促され、とっとと逃げ去るエドにすら笑ってしまうのはきっとアーチャーネーターの余波です。だって皆置いてけぼり・・・!(まあ悠長な事してる余裕がないのは事実だが) 「あなた達も早く!」 トリンガム兄弟を引き連れ、エド同様立ち去るロス少尉とブロッシュ軍曹。 司令部の外で、窓から見える錬成反応の光を確認する中尉と准将。 「大佐が手を貸す必要もなさそうですね、この様子なら」 「あいつらが黙って捕まっているようなタマか。判りきった事だ」 「出します」 えーと・・・こっちが折角新しい階級に馴染まんとしている所で、まさか中尉に裏切られるとは思ってなかったんですが。(誰が誰を裏切ったって) 無能さんの呼称は大佐で良いんですか?離反してしまった以上軍には戻れないだろうけど、それなら階級で呼ぶことのほうがおかしくなるし・・・。思えば後に大佐もアームストロング中佐の事を元の階級「少佐」で呼んでるし・・・。 「悪い、この車借り・・・!」 「鋼の!」 「大佐!まさか、俺を捕まえに・・・」 飛び出してきていきなり車を拝借しようとしたエドと、まさかここに出てくるとは思っていなかったであろう大佐。つーかエドは如何してこう被害妄想全開なのかしら・・・(44話然り)。 結局エドは車に乗せてもらったらしい。街を走行する車内での会話は、解釈が面倒なのでそのまま抜粋です・・・。(オイコラ)でもきっと、朴さんも大川さんも自分が何言ってるか判らないと思う。だって所々日本語おかs(銃声)(まあ、47話のスロウスも似たようなものだったけど) 「それで、大佐は何処に」 「ワーグ地区」 「大総統のご自宅があります」 「大総統に何の用だ?」 「・・・・・・」 「聞くまでもないか。でも、警戒されているだろう?」 「アームストロング少佐が反乱を起してくれている。まさか私が中央に潜伏しているとは思うまい」 「戦争で手柄を挙げて、大総統になるんじゃなかったのか」 「・・・・・・」 「あなたも、軍の狗になって目的を叶えようとした」 「中尉!」 中尉を手で制する大佐。ごめん、リザ姐さん運転に集中してて欲しいな・・・!そこで自己主張されると何か違和感が・・・。 「全ての悪を呑み込んで、自分の夢を実現する。それが正しいんだと思っていた」 「今大総統を倒しても、あんたに正義はないぜ。もし成功したとしても、二度と上には立てない。大衆が認めない」 「それでも私は、許せない。あの男が」 「ヒューズ中佐の敵討ち、か」 「ああ。軍の中で、彼が全てを知っていた筈だ」 「その為に、今まで積み上げてきたものを棄てるのか」 「惜しくはない。お前だってそうだろう?弟の為に軍の狗であることを辞めた。大人の振りして飲み込んだ悪を吐き出そうとしているのだ。お互い、子供のように自分の思いに忠実になろうとしているのだ。」 大総統になる。親友が命を棄ててでも守ろうとしてくれた夢を、この男は簡単に棄てる、と。つまりはそう言う事ですか?今までシェスカに見せていた態度は何だったんですか?それだけの事が彼の中であったのかもしれないけど、それでは中佐の死に意味はなくなってしまうのではないでしょうか。それとも暗に「大総統になる以外の別の方法で夢を叶える」=「不毛な戦争の原因であるホムンクルスを倒す」って言ってるの? 「一緒に、来るな」 否定ではなく断定で。それに即答しないエド。つーかこの男に「何故保護を求めなかった」(43〜44話)って言われても誰も頼る気にならないと思うんだけど・・・。キャラバッシングのつもりはないですが、本当に大佐ファンの方々はこれでも彼を格好良いと思えるんでしょうか。近頃の原作とのギャップが激しすぎて萎える・・・。(私が中佐ファンな所為かも知れませんが) 「軍属になってみたけど、戦争なんて俺たちの知らない人が知らない場所で初めて勝手に終る。自分たちには関係のないものだって、思っていた。でも、賢者の石を得る為に戦争を起す奴が居る。だから戦争は続く。そしてその心は、誰にでもある。ホムンクルスが戦争に火を注ぐ。だけどそれを作ったのは人体錬成だ。俺たちの知恵が、心が、作ってしまったものに過ぎない。だから、関係のない戦争なんて、ない」 「だがそれは、あまりにも大き過ぎる。我々に出来る事は、いつだって目の前にある事だけだ」 「・・・ホムンクルスの上に居る奴を、倒す。賢者の石を消滅させる。誰も思い出さないように、誰の記憶からも消えるように」 「消滅?」 「賢者の石?やはり完成していたのか。しかし、それはもしかして・・・」 「賢者の石を生み出したのは奴じゃない。俺たちの、心だ」 「でも、夢だったんでしょう。賢者の石でなくしたものを取り戻す」 「俺たちの夢だけ叶えても、意味が無い」 「自分の夢よりも大事な事か」 「いつだってあるさ、自分よりも、夢よりも大事なもの」 エドの決意。関係無いからと逃げる事の出来ないしがらみ。原因であるホムンクルス達を倒すには、彼らの上に居る人物を倒さねばならない。そして、賢者の石を消滅させる。それは、長年追い続けた夢よりも、大事な。 って言うと、エドは賢者の石になったアルを消滅させ、更にアルを元の体に戻す事を諦める、と?しかしそれが終ってしまったら、エドの存在意義って何処に行ってしまうんだろう・・・。何かアニメはスッキリした終り方をするらしいが、今から非常に楽しみです。 夕陽が差し込む街の中、向かい合う大佐とエド。 大佐は敬礼をしようとして、お互いに軍属を離れるからか握手をしようと左手を差し出す。不敬に当るとしても、エドの生身の腕に合わせる演出は良いなと思いました。そしてその手を握るのではなく、軽いタッチで済ませるエドも。 「さらばだ」 「さよなら」 踵を返して歩き出し、やがて意を決したように走り出すエド。見送り、そして自分はワーグ地区へと向かう大佐と、それに従う中尉。 今回のタイトルの「さようなら」は、大佐とスロウスにかかってるんだろうなあとは思ったんですが・・・じゃあ前回予告の台詞の「アル」は?まさか誘拐された事を指しているんじゃないだろうし。まさか消滅させる事の決意の現れでは・・・ない、よね? 次回、「扉の向こうへ」 『西暦1916年9月2日。14機の悪魔が、ロンドン上空を覆う』 えーと・・・第一次世界大戦中のロンドン空襲の事を言いたいのか? しかし、爆撃機を14機投下したのは別の作戦の時だった筈で、微妙に年号が合わない・・・1916年は飛行船による夜間空襲じゃなかった?違う? ホーエンハイム氏と話をしていた少年(青年)の正体は?以前牛小屋にあった「エドが短髪だったら」って画に激似。もしやエンヴィーの元になった子? ロンドンが扉の向こうだとして、パラレルエンドや未来エンドは本気で勘弁・・・。でもまあ、回想であって実際にエドがロンドンに行くって事はないと思いますが。 攫われたアルは?賢者の石を使ってダンテはライラの体からロゼへと移ってしまったのか? グラトニーとセリム君の登場を心待ちにしています。 |